FC2ブログ
-へっどらいん-
~PICK UP!~

卵細工の中身…

知り合いの、警察関係者に聞いた話です。

去年、この近くであったバラバラ殺人事件、覚えてますか?
若い女性の部屋で、男のバラバラ死体がみつかったってやつ。
その話です。

ああ、別にスプラッタな話しようってわけじゃありません。状況はそうですけど(笑)。
その女性、仮に英子さんとしておきます、と、男の人は、一樹さんということで話進めますね。

2人はそれぞれの母親が幼なじみだったので、やっぱり幼なじみってことになりますかね。
小中高と学校が同じで、高校1年の時、一樹さんの友人の坂木さんと彼女がつきあいはじめました。

そうして、3人そろって同じ大学に進学して半年目に、坂木さんが亡くなりました。
デート中に、ダムに落ちたんです。
2人きりの時で、落ちた目撃者もいなかったんですが、それは結局事故として扱われました。
英子さんが、ショックでかなり精神的にやられてしまって、事情聴取とかできなかったせいもあったようですけど。

彼女は家から1歩も出なくなって、大学も退学。
風呂とかトイレとか食事とか、最低限の日常生活に支障はないけど、会話は成り立たないし、無理に何かさせようとすると大声をあげて暴れ出したりする。

父親は病院にかかることを許さず、それでいて英子さんのいる2階へは近づこうとしない。
出歩かないせいか太って体格の良くなっていく英子さんに母親の手だけでは負えない時が出てきて、一樹さんが世話を手伝うようになったんです。

英子さんは、以前から手先が器用で細かい手芸を得意としていたそうで、家に閉じこもるようになってからは、いつも卵細工をつくっていたそうです。
卵に穴をあけて中身を抜いてよく洗って、細かい布きれをボンドで張り付ける。
それに紐をつけて、カーテンレールに吊す。
カーテンが閉められなくなるので、それをお母さんが毎日、部屋の天井に移して画鋲で留める。
部屋の天井が、いろんな柄の卵に埋め尽くされていきました。

そんなある日、お母さんは英子さんの妊娠に気づきました
そして、一樹さんのお母さんに真っ先に相談しました。
お母さんから話を聞いた一樹さんは、家を飛び出して友人の家を泊まり歩くようになりました。
英子さんを妊娠させたのは、一樹さんだったんです。

ある日、友人の1人がたびたび泊まりに来る一樹さんからその話を聞き出しました。
彼は、その話をしてすぐ、やっぱりちゃんと責任をとらなくてはいけない、けじめをつける、と言い置いて友人宅を出て行きました。
けれど、それが、生きている彼を見た最後の証言となったのです。
翌日、彼は英子さんの部屋で、バラバラにされてみつかりました。

みつけたのは、英子さんのお母さんでした。
はじめ、それが何かわからなかったそうです。
部屋の隅では、英子さんが眠っていました。
そして、部屋中に、天井にぶら下げていたはずの卵の殻が落ちていたんです。
ひどい臭いがしていたそうです。
けれど、英子さんはすやすやと眠っていたし、臭いの元も見あたらなかった。

お母さんは、英子さんに女性の毎月の行事が始まったためだろうと見当をつけました。
血の臭いに似ていたからです。
妊娠じゃなかったんだとほっとして、とりあえず空気を入れ替えようと思っても、床には一面、割れて崩れた丸い殻。
布にくるまれた何百もの卵。

お母さんは窓への道をつくろうと足で卵をよけようとして、その異様な重さに驚きました。
動かしたひょうしに強くなった異臭。
その重さの妙な感じ。
恐る恐るしゃがみこんで近くのそれらを観察して、彼女は布切れの間からのぞく赤黒いモノに気づきました。

昔、大怪我をした時に見た開いた傷口そっくりの色。
お母さんは悲鳴を上げて、でも、お父さんは1階にいたけれど、声もかけてきませんでした。
お母さんは気持ち悪いのを我慢して足で重たい卵をよけて英子さんのところまで行き、無理矢理起こして部屋から連れ出しました。

英子さんは嫌がって卵を踏みつぶしたりしましたが、火事場の馬鹿力が作用したのか、小柄なお母さんが英子さんを部屋から引きずり出し、1階へ下ろしました。
英子さんの姿に、お父さんはそっぽを向いて寝室に引っ込んでしまいました。

お母さんは1人でやっとのこと英子さんを居間に落ち着かせ、それから、警察に電話をかけました。
もちろん、お母さんは卵の中身が何かわかっていませんでした。
けれど、近所の人が蛇が出たと行って110番しておまわりさんを呼んだことがあったので、それよりは重大時だと思ってかけたのだそうです。

やってきたおまわりさんは、英子さんに踏みつぶされた卵の中に、人間の目玉をみつけました。
そこから、大騒ぎになったのです。

もうおわかりだと思いますが、卵の中身は一樹さんでした。
彼が、何百、千に近いくらい細かくバラバラにされて、卵の殻の中に納められていたのです。
DNA鑑定で、彼だと確認されました。
遺体の多くに、生体反応が認められました。

彼は、生きたままバラバラにされたのです。
しかも、刃物を使われた痕跡は見あたらない。
引きちぎられ、折られ粉々にされていたんです。
そのバラバラのかけらが、ご丁寧にも卵の殻の中に納められ、布切れで飾られていたんです。

英子さんからはなんの証言も得られませんでした。
ご両親もなんの物音も聞いていませんでした。

結局、英子さんが無理矢理妊娠させられたことを恨んで一樹さんを殺したのだろうということになりました。
けれど、不可解な点が多くあります。
警察も未だその謎を解いていません。
というより、解く気もありません。

卵の殻にあけられた穴より大きな骨片が、どうやって中に納められたのか。
どれも穴を布でふさがれていたのに、前日の晩に彼が目撃されている。
たった一晩の作業とはとても思えないこと。
そして、粉々に引き裂かれた現場が、どこにもみつからなかったこと。
何より、道具なしに人力で人を引き裂くことができるのか。それも粉々に。
できるわけがない。

英子さんは、今は精神病院にいるそうです。
おなかの子供がその後どうなったのかは聞いていません。

一樹さんが何にどのようにして殺され、いかなる方法で卵の中に入れられたのか。
解答はありません。


引用元:死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?5

関連記事
関連するタグ
RSS Feed Widget

この記事へのコメント


Twitter
Twitterボタン
最新記事
オカルト系アンテナ
カテゴリ
タグクラウド

関東  電話 関西 職場 肝試し 人形 トイレ 第六感 九州 自殺 中部  水辺 大幽霊屋敷 エレベーター 虫の知らせ  動物 有名人 東北 海外 固有名詞 こっくりさん 中国地方 霊感主婦 死神 北海道 タクシー キャンプ  くねくね  禁足地  ドッペルゲンガー 投稿 行方不明 因果応報 ストーカー 生霊 下男 水子 守護霊 死ねばよかったのに 時空間 稲川淳二 墓地 誰それ? ホテル Tさん オカルト道の師匠  学校 戦争 トンネル 中古品 コトリバコ 四国 東尋坊 猿夢 学校の怪談 七人ミサキ  後味が悪い 巣くうもの 廃病院  デジャヴ  樹海 かなりやばい集落見つけました 幽体離脱 林間学校 風呂 有名人談 牛の首 踏切 犬鳴峠  縦読 ヒサルキ 北陸 霊感腐女子 廃校 私の部屋 廃村 カラオケ 迫りくるモノ 俺達友達だよな 慰霊の森 髪の長い影 エイズ 廃墟 ミヤウチ様 八甲田山 神隠し 宗教 恐山 舞台 鍵穴から いとこ会 白いリアルカオナシ ひとりかくれんぼ 疳の虫祓い クリスマス 占い 鍾乳洞 火葬場 古墳 口裂け女 デジャブ 首切り場 首都高 花子さん 阿蘇 砲兵森 リョウメンスクナ 病院 朝里病院 事故 コイヌマ様 遊園地 拉致 花魁淵 八十八ヶ所巡り ヤマキの墓  

来客
アクセスランキング
このサイトで人気の怖い話
ブログパーツ
検索フォーム
スポンサーリンク
月別アーカイブ
ランキングサイト
リンク
今までの怖い話
ネットに蠢く怖い話
最新コメント
ページナビ