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-へっどらいん-
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いとこ会…

今はもう走っていない列車で出掛けたのだから、三年前かその前の年だろう。


母方のいとこ達で、五月の連休に揃って旅に出た事がある。
元々母の姉妹の嫁ぎ先が近県に固まっており、人寄せやら親族旅行が多い。
上はそこそこの年齢だから、つるまなくなる方が普通かも知れないが、
逆に近頃はいとこ会よろしく、子供だけで出歩く機会を設けるようになった。
その年は六人全員集合、ある有名な神社へ行った。

大きな鳥居を潜り、砂利の敷かれた長い参道。
一番年上の亜矢ねえと、俺と同い年の美保が先頭を行き、少し遅れて一番若い桜
その後に彼女の兄の郁、亜矢ねえの弟の智宏、そして俺が歩いていた。
最後尾にいた俺が、いつもフラフラしてそそっかしい智宏の、
例によってよそ見をしているのに付き合ってあーだーこーだ言っていると、
先に行った従姉たちが声高に話し始めるのが聞こえた。
見れば拝殿の手前に三段程ある石段を上がった所で立ち止まり、
二人が郁と桜に何事か説明している様だ。
慌てて追い付いてみると、彼女達はそれぞれが見たものを話してくれた。
それを統合すると、多分こんな事が起こっていたのだろう。


亜矢ねえが先頭で、美保が二歩程後ろを歩いていた。
足取り軽く石段を上がろうとした亜矢ねえだったが、目の前を鳩が横切る。
八幡様のお膝元で育った、彼女は何の疑問も持たずに出した足をすっと引っ込めた。
鳩を脅かさず、通り過ぎるのを待った。
しかし、斜め後ろにいた美保はその時、どこからともなく現れた小さな子供が、
石段を横にとことこと歩いて行くのを見ていた。
子供が来るのを見たから、亜矢ねえもぶつからない様に立ち止まったと思ったそうだ。

だが、亜矢ねえが足を引っ込めた途端、鳩は姿を消してしまった。
同時に、美保の見ていた子供も見えなくなった。
二人は顔を見合わせ、全く同じタイミングで互いに見たものを口にした。
「今私の足元に白い鳩が通ったよね。」
「今お姉ちゃんの前に子供いたよね。」
それをすぐ後にいた桜が聞いていたのだが…。
「何にもない所で立ち止まったから、どうしたのかなって思って。」
更に後ろにいた郁に確認したが、彼も何も見ていないらしい。
因みにこの時は勿論、俺が別口で同じ場所に行った時も、境内に鳩は一羽もいなかった。
そして、観光客は俺達の他は年輩のグループが一組いただけで、
子供がいる家族連れなどは見当たらなかった。
鳩も子も、どちらもいた筈がない。

後日ある音楽番組のMCが、その参道で妖精を見たなんて話をしていたんだが、
長い砂利道がそう言った錯覚を起こさせる効果でも持っていたのだろうか?
それとも本当に、そこには何かが通るんだろうか。
鳩も童子も、場所によってはお使いだよなあと、今でも気になっている。


引用元: http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1207976241/

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